単純ヘルペスとアトピーなどの基礎疾患があった場合に、ヘルペスの症状がリンパに移ってリンパが張れてきます。
高熱が出始めますと「カポジ水痘様発疹症」となってしまうケースがあります。
カポジ水痘様発疹症はただの湿疹と思っていますと、痛い目を見ます。
最悪の場合には死に至る事もありますので、専門医に早期治療が重要になります。
医者が経験がありませんと、アトピー性皮膚炎と症状が非常に似ているために、カポジ水痘様発疹症と判断出来ずに治療が遅れてしまう場合があります。
ヘルペスウイルスが目に転移してした場合には、失明の恐れもあります。
早期に確定診断ができませんと取り返しのつかなくなる事もあります。
更に脳に移動して脳障害に至ってしまうと、死亡してしまう恐れもあるのです。
ヘルペスの時にリンパが腫れてくる
単純ヘルペスの口唇ヘルペス、性器ヘルペスが発症した時に、リンパ線が腫れることがあります。
通常はヘルペスに感染しますと赤いブツブツした発疹と小さな水ぶくれ(水泡)、痒みと痛みなどの皮膚症状が出ています。
ですが、そのまま治療をせずに放置したことにより症状を悪化させた場合はヘルペスウイルスがリンパにまで害を及ぼして、リンパ節が腫れるてくる事があります。
リンパ節がが腫れるてきますと、いままでのような皮膚の部分的な炎症では済まなくなり、発熱や倦怠感などの体全体の炎症に代わってきます。
口唇ヘルペス
通常単純ヘルペスは、発症してから2週間ぐらいで治っていきますが、治療の状態が悪いと、リンパ節が腫てきます。
特に、ヘルペスが大人になってから初めて感染したようなときに重症化しやすく、顎の下のリンパ節が腫れてしまうケースがあります。
首にしこりが出来てきて、発熱し首回りのリンパが腫れて痛いというような症状がでます。
強いストレスや病後、抗生物質を利用時などには体の抵抗力が落ちていますので同様にヘルペスが重篤化してしまう事があります。
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口唇ヘルペスの詳細
ヘルペスにはいろんなタイプがあります。 その中でも最も一般的なヘルペスが上半身に出てくる単純ヘルペス ...
性器ヘルペス
性器ヘルペスの場合も、口唇ヘルペスと同様に重症化する事があります。
性器ヘルペスは、下半身の性器周辺や肛門周辺に皮膚炎を作ります。
治療をしていませんと、太ももや臀部、尿道や肛門部・直腸の粘膜にまでヘルペスウイルスの炎症が及んで、排尿困難、排泄困難となることがあります。
更に酷くなりますと、足の付け根のリンパ節が腫れてきて、発熱、頭痛、だるさなどの全身症状が出て重篤になるケースもあります。
性器ヘルペスは、性交渉によって感染する事が多く、初めて症状が出た時に特に悪化することが多く、女性は重篤化しやすい傾向があります。
リンパが張れてくると大変ですので、異変を感じたらすぐに医者に行って治療を受けましょう!
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性器ヘルペスとは
目次1 性器ヘルペスはどんな気なの?1.1 性器ヘルペス1.2 ヘルペスウイルスとは?1.2.1 性 ...
治療方法
治療は抗ウィルス剤バルトレックスの内服が第一選択しとなります。
症状が重篤な場合には入院して点滴治療となることもあります。
ヘルペス脳炎
単純ヘルペスウィルスが原因でヘルペス脳炎になるケースがあります。
口唇ヘルペスが鼻粘膜を経由して嗅神経を伝わって脳へ感染したり、ウィルスが隠れ潜んでいる三叉神経から伝わって脳へ侵入するなどがあります。
基本的にリンパが腫れるのは、免疫機能によってウィルスと身体が闘っている証拠で、もしリンパ食い止められない場合にはヘルペスウイルスは脳に達してしまいます。
症状は頭痛、嘔吐、発熱、意識障害、けいれん、失語症、異常行動、人格変化などが短時間のうちに発生します。
ヘルぺス脳炎で年間約400人程度が発症していて、死亡率は10~30%となっています。
その他、後遺症が出る人もたくさんいますので、ヘルペスだからと簡単に見ていますと痛い目にあいます。
水ぼうそうのヘルペスが原因の「帯状疱疹」でも、同様にリンパが腫れることがあります。
その場合は水ぶくれだけでなく、発熱したり、激痛があり、リンパ腺が腫れたりします。